フォーマル屋 vol.02

同じ靴でも印象が全然違う!種類別、靴のお手入れ方法

お客様は靴を正しい方法でお手入れされていますか?実は革靴、布靴、長靴など、種類によってお手入れの仕方が違います。しっかりとその靴の種類に合ったお手入れをしましょう。
お手入れがされているのといないのとでは、同じ靴でも印象が全然違ってきます。

一般的な革の靴

革の靴は、まずホコリなどをブラシではらったあと、汚れ落としクリームを革全体に薄くつけて汚れを落とします。革の色が黒の時は黒色クリームを、白の時は白色クリームを、黒白以外の革やコンビカラーの靴には無色クリームをムラなく塗り、ツヤを出します。
仕上げは必ず柔らかい布で余分なクリームを拭き取り、よく磨いてください。最後はシューキーパーで形を整えて保管しましょう。

起毛革

専用ブラシで毛足にそって繊維の中に付着した汚れを丁寧に取り除きましょう。落ちにくい汚れには起毛革専用消しゴムを使いましょう。シューキーパーで形を整えて保管するのも大切です。

革靴がぬれて水がしみてしまったら放置しておくとシミができてしまうことがありますが、その際は布で水分をよく拭き取り、新聞紙等を中につめ水分を吸収させましょう。風通しの良い日陰でよく乾燥させましょう。濡れたまま再び使用しますと靴内の細菌の繁殖が進み不衛生です。快適な履き心地を確保するには、履き替えを準備しましょう。

布靴

水、またはぬるめの湯につけましょう。そして、靴用洗剤または中性洗剤で洗い、汚れのひどい部分はブラシで落とします。充分にすすいで、新聞紙等で形を整え風通しの良い日陰で乾燥させます。

長靴

水または40℃以下の温水で汚れを落とし、風通しの良い場所で日陰干ししてください。風通しが良く、直射日光が当たらない場所で折り曲げずにまっすぐ立てて保管しましょう。折れ曲がったところから、ひび割れを起こしやすくなります。
ホームセンターやカー用品店で売られている車のダッシュボードやタイヤの艶出し用のゴム用保護剤やコーティング剤を定期的に塗布されると表面が綺麗になり、劣化の防止に効果的です。

保管中にゴム表面が白っぽくなることがあります。これはゴムの劣化を防ぐために加えられた保護剤が時間の経過と共に表面に滲み出てきたものです。この場合も市販のゴム用保護剤やコーティング剤で拭き上げると綺麗になります。

草履

革靴と同じように乾いた布で優しく汚れを拭き取ります。
そして草履を紙に1足ずつ包み、それぞれ箱などに収納します。
箱に入れて収納するのは、ほかの草履や靴とぶつかって、傷付かなくするためです。
そして、箱の中に衣類用の防虫剤を入れ、虫対策をします。
箱のふたを閉めたら押入れなど、高温多湿を避けた場所に保管します。
収納場所は、直射日光が当たらず温度差の激しくない場所にしてください。

靴の種類によって、お手入れの仕方や保管の方法などが違います。どれだけ良い靴でも間違ったお手入れをして、痛んでしまうと台無しです。最高の装いでフォーマルの場に出かけるためにも、正しい方法で足元をケアしてみてはいかがでしょうか?

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