フォーマル屋 vol.02

和装のフォーマル ~足元編~

オシャレの国イタリアのことわざには、「その人の人格は、履いている靴をみればわかる」というものがあります。
フォーマルの場で服はきっちりと着こなしていても、靴がボロボロで汚くて…。お客様はそんな足元がおろそかにしている人を見かけたことはありませんか?

「オシャレは足元から」と言われるように、身だしなみの中でも足元が一番重要だと言っても過言ではありません。
そして、それは和装でも同じです。フォーマルな場において、和装をしっかり着こなしていても足元がおろそかではすべてが台無しです。

和装の足元 草履、雪駄、下駄の違い

和装の履き物は大きく分けて草履、雪駄、下駄の3つがあります。草履はフォーマルな場での履き物です。男性の第一礼装といわれる紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)は現在、結婚式や葬儀などで着用されます。紋付羽織袴を着る場合は、必ず白の鼻緒で畳地の台で鼻緒が白色の草履を履くことがフォーマルの場でのルールとされています。

雪駄は草履と形がよく似ているのですが、 底の部分に滑り止めの役割、また歩いたときに粋な音を出すために(びょう)などの金具が打ってあります。草履にはこの金具はありません。表地と裏地の間に一枚芯が入れてあるのも雪駄の特徴です。

下駄は草履や雪駄と比べてカジュアルな履き物です。
昔ながらの二枚歯下駄や、実用的なゴム張りの下駄など種類はたくさんあります。和装だけでなく、夏場はジーンズなどの洋服に合わせて下駄を履くのもいいでしょう。もちろん着物や袴を着用時に下駄を履いても大丈夫です。履けば着姿の印象は少しくだけた感じになります。

和装の足元、草履・雪駄・下駄の正しい履き方

草履や雪駄、下駄などの和装の履き物は、靴とは違い、かかとを出すのが正しい履き方です。一般的に足のかかとと小指が台から少しだけはみ出るくらいが適切で歩きやすいサイズです。足が全く出ないのはサイズが大きく足には合っていませんのでご注意下さい。
履く時も鼻緒にちょっと指の先をひっかける程度で奥まで「ぐい」と指を押し込みません。あまり指を奥まで入れすぎると、歩く際にペタペタとなって歩きづらいです。

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